2012年4月30日月曜日

新世紀エヴァンゲリオンについての質問です。

新世紀エヴァンゲリオンについての質問です。

「人類補完計画」とは?

またそれに関する達成の有無と結果について教えてください。

人間にとってかけているものとは何でしょうね?







GAINAX総監修ビジュアル・ガイドブック エヴァンゲリオン・クロニクルの

説明ですが、これが一番わかりやすいと思うので引用します。

(公式見解に一番近い説明だと思います。)



GAINAX総監修ビジュアル・ガイドブック

エヴァンゲリオン分冊百科

エヴァンゲリオン・クロニクル11

用語辞典より引用



人類補完計画



「E計画」「アダム計画」と並び、

碇ゲンドウが遂行にあたっている計画のひとつ。

NERVの上位機関にあたる人類補完委員会の指導のもと、

使徒殲滅と重ねる形で進められている。

NERVにおけるすべての任務の中で最も重要なものとされ、

その内容は人々の個体生命の形を消し去り、

「出来損ないの群体として行き詰った人類を完全な単体生物へ人工進化させる」

ものだと葛城ミサトは語っていた。

サードインパクトはこの計画遂行の過程(もしくは人類補完計画の一端)で発生している。

計画はゼーレと碇ゲンドウが共に目指してきたものではあったが、

互いに計画内容や方法が異なる部分もあったようで、

最終的に両者は決別している。

ゼーレの当初の計画では、EVAシリーズによりリリスの卵である黒き月を掘り起こしたのち、

ロンギヌスの槍を用い、リリスを依代に行う予定であったようだが、

第15使徒アラエル戦において槍が失われてしまったため、

予定は変更され”リリスの分身”であるEVA初号機が使用され人類の補完が開始される。

一方、ゲンドウが想定していた計画は、その手にアダムの肉体を宿し、

綾波レイと融合することにより「アダムとリリスの禁じられた融合」による人類の補完を行い、

「人類の心の隙間を埋める」というものであったようだが詳細は不明。

ただ、碇ユイと再び逢うための手段と考えていたことは確かであろう。







ここからは私の補足です。



地球に知的生命が発生する以前、

宇宙のどこかに発生した知的生命体体(本編の中では『神』と呼ばれている)が

他の恒星系にも知的生命が発生するように生命の種を蒔きました。

それは、一つの惑星に一つずつ、漂着するはずでしたが、

地球には二つの種が漂着してしまいました。

一つは第一使徒アダム、もう一つは第二使徒リリスです。

第一使徒アダムより生まれた使徒たちは、単体で力を持つものたちです。

第二使使徒リリスより生まれた使徒はリリン、つまりヒト、

人類で、これは郡体で知恵(科学)を持つものたちです。

人類は知恵の力(科学の力)によって、生命の謎を解き明かし、

第一使徒たちに匹敵する力を手に入れようとしていました。

すると、休眠状態にあった第一使徒アダムとアダムから生まれた使徒たちが活動を再開。

人類を滅ぼそうとします。

死海文書により人類の起源を知るゼーレは、

人類が本来、守るべき領分を越えたがゆえに神が罰を与え、

人類を滅ぼそうとしているのだと考えました。

滅びから人類を救う方法として、人類補完計画が考え出されました。

このセリフから考えると

キール「始まりと終わりは同じところにある。よい。全てはこれでよい。」

ゼーレの目的は、人類をリセットして、

人類を、第2使途リリスが地球に漂着した時点に戻すことで、

神に対し贖罪し、神の怒りを静めようとしていたのではないでしょうか?

ゼーレが神に対し贖罪することを考えていたのに対し、

ゲンドウは、アダム(力)とリリス(知恵)を融合させることで

神が想定していた以上の力を得て、神を超えることを望みました。

ゲンドウはエヴァンゲリオン初号機に溶け込んでしまった妻ユイと

再開することを望んでいたので、ユイが望むような形での

人類補完をする必要があったという、個人的な事情もあります。





補完計画の結果について記述します。



ゼーレと日本政府の妨害を、跳ね除け、ミサトが命がけで、

シンジをエヴァンゲリオン初号機に乗せたために、

ゼーレの思うとおりに、事態が運ばなくなりました。



ゲンドウの補完計画は、最終段階で、綾波レイがゲンドウに背き、

人類の未来を決める役割を、シンジに託したため、失敗。

「アダムとリリスの禁じられた融合」によって得られる「神を凌駕する力」は

シンジの物となります。



「ゼーレの儀式」、および、「アダムとリリスの禁じられた融合」によって

サードインパクトが発生。

アンチATフィールドが発生し、人類は液状になります。

(エヴァ世界では人類はLCLという液状のものでできており、

ATフィールドという壁で形が保たれています。

アンチATフィールドとはATフィールドを消去するもので、

これにより、ATフィールドを失った人間は液状となります。)



そして、すべての人間が一つになった中で、

「神を凌駕する力」を持ったシンジが、一人の人間として生きていくことを決断。

ATフィールドを再発生させ、形を取り戻します。

ここで、ゼーレの補完計画は完全に失敗しました。



人類の母であるリリス(=綾波レイ)によると、他の人間たちも、

自分の形をイメージして、形を取り戻すようです。








↑人の回答を丸々はっつけといて、断りが無いとは。これ、私の前のIDの回答だし。一言くらい何か書けっての。







補完計画は、二つの計画が同時進行していました。一つはゼーレの計画、もう一つはゲンドウの計画です。



<ゼーレの計画>

<ゼーレの補完計画>

人類は禁断の果実『知恵の実』を食べ、神の怒りを買い、死と隣り合わせであるこの世界へ落とされました。そして現在、人類は出来損ないの群れとしては既に行き詰まっています。なので、神に許しを請い(=贖罪)、知恵の実を食す以前の人類へ戻り(=回帰)、新たな生物として生まれ変わる(=新生)のを目的としているかと。



<ゲンドウの補完計画>

ゲンドウもシンジと同じように、傷つくことを恐れていた人間でした。更に、人類は既に行き詰まった生物であるとも考えています。この点では、ゼーレと共通している所。付け加えて、亡き妻・ユイとの再会も望んでいます。なので、その2つの願いを1度に叶えてくれるのが、「人類全てが『エヴァンゲリオン初号機』という1つの生物となり、神と同等の存在となる」というものです。初号機の中にはユイがいるので、再会もできます。知恵の実を持つ人類と、生命の実を持つエヴァが融合すれば、神と同列となり(両方の実を食したものは、神となれる)、人類を次の段階へ進められるのです。



双方の違いを簡単に言えば、ゼーレは「一度無へ回帰して新たな生物へと生まれ変わろう」とし、ゲンドウは「エヴァ初号機と融合して神と同じ存在になろう」としたわけです。

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