新世紀エヴァンゲリオン「まごころを君に」で解らなかったところを教えて下さい。
結局、SEELEもゲンドウもサードインパクトを目指していたんですか?対立関係にあると思っていました。SEELEがNERVを攻撃したのは、初号機にシンジを乗せないためですか?シンジが補完を拒むことは考えられなかったのでしょうか?あとレイは「私は人形じゃない。」と言い残し、リリスに帰っていきましたが、あれもゲンドウの望んでいた通りに結局はなったんですよね?
地球に知的生命が発生する以前、
宇宙のどこかに発生した知的生命体(本編の中では『神』と呼ばれている)が
他の恒星系にも知的生命が発生するように生命の種を蒔きました。
それは、一つの惑星に一つずつ、漂着するはずでしたが、
地球には二つの種が漂着してしまいました。
一つは第一使徒アダム、もう一つは第二使途リリスです。
第一使徒アダムより生まれた使徒たちは、単体で力を持つものたちです。
彼らは、なぜか、西暦2015年まで活動を停止していました。
第二使徒リリスより生まれた使徒はリリン、つまりヒト、
人類で、これは郡体で知恵(科学)を持つものたちです。
人類は知恵の力(科学の力)によって、生命の謎を解き明かし、
第一使徒たちに匹敵する力を手に入れようとしていました。
すると、第一使徒アダムとアダムから生まれた使徒たちが活動を再開。
人類を滅ぼそうとします。
死海文書により人類の起源を知る者たち(ゼーレのメンバー)は、
人類が本来、守るべき領分を越えたがゆえに神が罰を与え、
人類を滅ぼそうとしているのだと考えました。
滅びから人類を救う方法として、人類補完計画が考え出されました。
ゼーレは秘密の宗教結社なので、
その行動には宗教儀式が入っていて、分かり辛いところがあります。
ゲンドウもゼーレも人類補完計画を進めていますが、
その目的と方法が異なります。
ゼーレもゲンドウも、サードインパクトを起こそうとしています。
エヴァ世界の人間は、ATフィールドにより自分の形を保っていますが、
サードインパクトにより、人間は人間を形作っているATフィールドを失い、
L.C.Lのスープ状になり、完全に一つになります。
ゼーレの計画では、儀式は、
「十字架にかけられたリリスと合わせ、キリストと12使徒」を再現する予定で、
「ロンギヌスの槍で刺されたリリスを中心に、12使徒がわりのエヴァシリーズ」
でサードインパクトを発生させようとしていたのです。
この形式にどんな意味があるのかは不明ですが、
ゼーレの宗教的な背景からくる意味らしいです。
しかし、予定外にエヴァの数が減ってしまい、
また、ゲンドウの反乱で、オリジナルのアダムとリリスが用意できなくなりました。
そこで、ロンギヌスの槍で刺されたリリスのコピーであるエヴァンゲリオン初号機を中心に
量産型エヴァンゲリオンでサードインパクトを起こそうとしました。
このセリフから考えると
キール「始まりと終わりは同じところにある。よい。全てはこれでよい。」
ゼーレの目的は、人類をリセットして、
人類を、第2使途リリスが地球に漂着した時点に戻すことで、
神に対し贖罪し、神の怒りを静めようとしていたのではないでしょうか?
サードインパクトの中心にいることで、
単体になった人間が全体の意思を決定する存在になるようなので、
特定の人間がその中心にいることをゼーレは嫌ったようです。
ゼーレが神に対し贖罪することを考えていたのに対し、
ゲンドウは、神を超えることを考えていました。
ゲンドウはエヴァンゲリオン初号機に溶け込んでしまった妻ユイと
再開することを望んでいたので、ユイが望むような形での
人類補完をする必要があったという、個人的な事情もあります。
(ユイはエヴァの中で永遠に生きることを選択しています。)
自分を中心にアダム(力)とリリス(知恵)を融合させ、
神を超える力を発生させ、自分を中心に補完を完成させ、
妻ユイと再会し永遠に生きようとしたのです。
セカンドインパクトで破壊されたアダムの肉体は胎児状に再生され、
ゲンドウは、それを自分の掌に埋め込みました。
ゲンドウは自分の掌のアダムと綾波レイ(リリス)を融合させることで
自分を中心にサードインパクトを起こそうとしましたが、
綾波レイは、ゲンドウに背き、アダムを掌ごともっていってしまいました。
そして、綾波レイは、本来の肉体である、リリスの中にアダムの肉体ごと、
入っていってしまったのです
アダムとリリスは融合しましたが、ゲンドウのコントロールから外れてしまったのです。
ゲンドウの人類補完は失敗に終わりました。
ゲンドウ「頼むっ。待ってくれ、レイ!」
レイ「だめ。碇君が呼んでる」
そして、レイ(アダムと融合したリリス)は儀式に取り込まれたシンジの元に向かいます。
神に等しい力は、シンジが手にすることになりました。
冬月「シトのもつ生命の実と、ヒトのもつ知恵の実。その両方を手に入れた。」
冬月「そして今や、命の胎芽たる生命の樹へと還元している。
この先に、サードインパクトの無から、ヒトを救う箱船となるか。
ヒトを滅ぼす悪魔となるのか。
未来は碇の息子に委ねられたな。」
シンジは結局、
レイ「他人の存在を今一度望めば、再び、心の壁が、全てのヒトを引き離すわ。」
レイ「また、他人の恐怖が始まるのよ。」
シンジ「…いいんだ。」
他人の存在を求め、ゼーレの人類補完は失敗に終わります。
人類は元通りの郡体に戻っていくのでしょう。
ゼーレとゲンドウの目的は→http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139...
ま 結局は、ゼーレはアダムに還りたくて、ゲンドウはユイに会いたかっただけです。
ゼーレが戦自を扇動したのは、ゲンドウの反乱よりも先に、初号機を引きずり出して補完を完遂する為でしょう。もちろん、初号機にシンジを乗せないことも命令してたと思います。初号機にシンジが乗ったら、誰にも止められませんからね(シンジがシャキッとしてればの話ですが)。それを咄嗟に感づいたミサトは、大したもんです。だから戦自は、エヴァパイロットの抹殺を優先事項の一つとして行動してます。「エヴァパイロットは発見次第、射殺」という戦時の連絡シーンがあったと思います。戦自は戦自で、ネルフのMAGIが欲しかったようですね。
別にシンジが初号機に乗っていなくても、補完は遂行できます。依り代として、初号機を使うだけですからね。
0 件のコメント:
コメントを投稿